
西野壮平 写真集出版記念展 SHORT STORIES: Beppu
西野壮平 写真集出版記念展
SHORT STORIES: Beppu
SOHEI NISHINO
音のなる、匂いのする、光がある方へ、好奇心によって 掻き立たされる場所へと足を運ぶと、そこにはまたさらなる場所が拡がっている。
そういった行為を経ることで買っ白なキャンバスに無数の記憶の線が表れ、そしてそれが地図として記憶に定着する。
一 西野壮平
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西野壮平の写真集『SHORT STORIES: Beppu』の出版を記念してarchipelagoにて展示を10月21日(土)〜29日(日)まで開催致します。
『SHORT STORIES』は西野の代表作『Diorama Map』を小さな本にまとめていくシリーズです。
『Diorama Map』は、様々な都市を歩き、鳥瞰、仰視、あるいは路上などあらゆる場所から撮られた膨大な写真を、キャンバスにつなぎ合わせた巨大なジオラマです。西野の記憶と体験を元に作られた都市の標本には、その土地に共存する人間や動物、自然が平等に捉えられています。
『SHORT STORIES』では、自身が作り出した都市をもう一度観察し、再撮影するかのように作品の部分を切り取り、記憶を辿りながら再構築しています。
シリーズ第一弾は、2020年に撮影された大分県、別府市。温泉で有名な観光地として知られるこの地で、西野は200湯もの温泉を撮影しています。室内の撮影が多く、人々の表情をより多く捉えています。
出版を記念した本展では、『Diorama Map Beppu』を構成する数万枚の写真から抜粋し、一枚一枚をご覧いただける展示になっています。店内に広がる小さな写真に連られて歩くうち、作家が別府で過ごした時間や人々との交流を追体験できるような空間をお楽しみください。
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西野壮平 写真集出版記念展
「SHORT STORIES: Beppu」
会場:archipelago
期間:2023年10月21日(土) 〜 29日(日)
兵庫県丹波篠山市古市193-1
営業時間:11:00-17:00(会期中は10月26日(木)のみお休み)
◯作家プロフィール
西野壮平(にしの・そうへい)
1982年兵庫県生まれ。大阪芸術大学写真学科を2004年に卒業、その後活動の拠点を静岡で制作活動を行っている。
主な展示に、2012年 OUT OF FOCUS: PHOTOGRAPHY グループ展 (Saatchiギャラリー、 ロンドン)、2013年A Different Kind of Order グループ展 (The ICP トリエンナーレ、ニューヨーク)、2015年 NEW DIORAMAS 個展 (マイケルホッペンギャラリー、ロンドン)、2016年 New Work 個展(サンフランシスコ近代美術館、アメリカ)、2018年 New Cartographies: グループ展(Asia Society Texas Center、 ヒューストン、アメリカ)近年では2021年「岡本太郎現代芸術賞」展(川崎市岡本太郎美術館)、「線をなぞるーTracing Lines」個展(キヤノンギャラリーS)、2022年「潜在景色」グループ展(アーツ前橋)などがある。





