ミニマリズムを代表するアメリカ人アーティスト、ダン・フレイヴィン(Dan Flavin)の作品集。
2024年3月から8月まで「バーゼル市立美術館(Kunstmuseum Basel)」にて開催された展覧会に伴い刊行された。美術館の中だけでなく、外にも作品は展覧されており、あまり馴染みのない作者の作品の見せ方を堪能することができる。
作者は1961年から1963年にかけて制作した『Icons(イコン)』シリーズを皮切りに、蛍光灯を用いた作品の制作を始めた。
素材である光は単に「状況的(situational)」に配置され、蛍光灯はさまざまなシリーズや大規模なインスタレーションへと発展した。
作品の中にはしばしば、戦時中の虐殺行為や警察による暴力行為のような具体的な出来事、また他のアーティストに対して触れる際、タイトル中で言及するものも含まれていた。
使用した素材の色やサイズは、工業生産によって作られた規格サイズのままであった。
光が注がれ、鑑賞者自身が作品の一部となる。
空間はその中に置かれたオブジェと共に互いの関係性の中でセッティングされ、その結果、鑑賞者は芸術を没入的に体験することとなる。
そして官能的であり、むしろほぼ精神的とも言える体験を引き起こす。つまり、作者は、絵画の二次元性から色彩を解放したのである。
ISBN: 9783753306094
hardcover
256 pages
239 x 285 mm
color
2024
published by WALTHER KÖNIG
(ディストリビューターより)