京都市左京区に位置する古物商「itou」の店景と店主・伊藤槙吾さんの言葉を約3年かけて収録した作品集。
月に1度、什器ごとディスプレイを一新するitouは、物のセレクト、什器の位置や形、来店者が物を手に取り、移動させたり購入したりするなどの要素が重なり「完成」を繰り返す。毎月違う表情を見せるその店を定点観測すると次第に、空間・物・什器が織りなす曖昧なレイヤーの存在に気づく。
本書ではそんなitouの店づくりを、イメージ、台、空間、接地、物の配置、整理、値段などあらゆる要
素から深掘りし、その立体的な空間を、デザインと言葉からも感じられるよう表現した。
グリッドを意識した正方形の製本、一度レイアウトしたものをシャッフルし、一冊ごとにランダムなページネーションにするデザイン、紙の裏写りによる表裏ページの干渉─。これらはすべてitouの店内を模したつくりである。店の中を回遊し、しゃがんだり立ったり、振り返ったりする動作のように、読者が本書をめくることを期待する。
撮影は近著『喫茶店の水』(左右社)でも話題を集める画家のqp、デザインは加納大輔、
全410ページの印刷・製本はNEUTRAL COLORSによるもの。
リソグラフ印刷の単色ライトグレーをベースとし、一部カラーページを折り混ぜた。
著者:伊藤槙吾 / itou店主
写真:qp
出版社:NEUTRAL COLORS
発行年:2025年
サイズ: 147mm × 145mm
状態:新刊
softcover、410pages
(出版社より)