アメリカ人アーティスト、アレクサンダー・コールダー(Alexander Calder)の作品集。2019年に「PACE GALLERY」で70点以上もの作品を蒐集し開催された展覧会に伴い刊行された。
本書タイトルは、作者が初めて制作したモビール作品に由来する。「コールダー財団 (Calder Foundation)」の全面的な協力により、1920年代から1960年代までに制作された作品が収録され、1931年に作者がモビールという動きを伴う画期的な形態をいかにして構想し生み出したかが読み取れる。
時系列順に構成された展覧会の風景だけでなく、1930年代にイギリス人アーティストであるマーク・ヴォー(Marc Vaux)が作品を撮影した歴史的にも重要とされる写真群や、1920年代に制作されたワイヤー彫刻、1925年代に作者がブロンクス動物園とセントラル・パーク動物園で描いた動物のドローイング「Animal Sketching」、1930年代の油彩の抽象画やキネティック・アート作品をはじめとしたアーカイブ資料や作品群を収録。ヴィジュアルアーティストのアレクサンダー・SC・ロウワー(Alexander S. C. Rower)、「コールダー財団」でディレクターを務めるスーザン・ブロイアー・ダム(Susan Braeuer Dam)、ヴィジュアルアーティストのアルノー・ピエール(Arnauld Pierre)、近代美術史や建築史を専門とするノーム・M・エルコット(Noam M. Elcott)が寄稿し、その文脈を探る。
hardcover
152 pages
235 x 273 mm
color, black and white
出版社:PUBLISHING
状態:新刊
(ディストリビューターより)