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森は生きている
富山和子(著)、津田光郎(絵)
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出版社:講談社
発行年:1981年
サイズ:15.5×21.5×2cm
言語: 日本語
状態:古書、中身良好です。
単行本、149ページ
わたしたちのまわりには、森林のおくりものがいっぱいあります。
本も、ノートも、鉛筆も、みんな森林のおくりものです。
それだけではありません。わたしたちが呼吸する酸素は、だれが作ったのでしょう? これも、緑色の植物が、長い年月をかけて作ってくれたものなのです。
水道の蛇口から流れる水も、森林からのおくりものです。
降った雨が森林の土にすいこまれ、地下にしみこんで地下水となり、ゆっくりゆっくりわきだして、流れでたものが、川の水なのです。
森は人間を支えてくれています。そのうえ、森の土の栄養が、海に流れ込んで、魚を育ててもくれているのです。森林は、自然を支えてもいるのです。森林のさまざまな働きを知れば知るほど、その大切さがわかります。
自然と人間の三部作シリーズ。「川は生きている」「道は生きている」
最後は「森は生きている」です。
三億五千万年にわたる、地球の土作りの歴史の中で、一つの大切な法則「どのような植物も、どのような動物も、みんな土作りに参加する」ということ。
誰もが土になり、誰もが土をつなぎとめる力を出し合っていたのです。
私たちの周りを見渡してみる、深い時間の流れの中で
全ては循環してつながっているのです。